【豊穣】収穫祭2022~豊穣の雫

クーネ・ルウ

 実りの秋が今年もやって来たな!
 盛大に収穫祭を……ん? なに? 問題がある?

 この時期は、何故か亡者や魔物が活発化する季節だから、収穫や収穫祭をするのに支障がある……? ふむふむ、それは冒険者の出番だな! ぜひ依頼を引き受けて、事態の解決に尽力してやって欲しい!

 ん? シルトラース帝国の全域とリーンエス王国の北部は『天霧りに消ゆる幽界樹』による『不作』に蝕まれていて、それどころじゃないはずだって……?
 大丈夫だ、安心しろ。
 この『豊穣の雫』があれば、民が飢えることは無い!
 豊穣の雫を使った儀式には、エーテル浄化者や、多数の冒険者の力が必要だ。こちらにもぜひ力を貸して欲しい!

 さあ、みんなで豊かな収穫の秋を迎えるため、頑張ろう!

ロスガリア大陸に、今年も収穫祭の時期がやってきました!
(10月1日より 【豊穣】連動シナリオリリース開始!)

assignment【豊穣】収穫祭2022~豊穣の雫 概要

【豊穣】連動は、1222年の収穫祭の時期に起こった一連の事件の総称である。
『天霧りに消ゆる幽界樹』による『不作』に蝕まれている地域も、『豊穣の雫』があれば豊かな実りが得られるようだが……果たして皆は、どのような収穫の秋を迎えるのだろうか?

assignmentここまでの流れ

今年も収穫祭の時期がやってきた。
しかし、この時期はなぜか亡者や魔物が活発化する季節でもある。ロスガリア大陸各地で起こる事件を解決し、収穫祭が無事に開催できるようにしなければならないだろう。
一方、シルトラース帝国とリーンエス王国北部で起こっている『不作』については、事態を打開するためのアイテム『豊穣の雫』が開発された。だが、豊穣の雫を使った儀式にも、冒険者の力が必要だ。
人々が実りの季節を無事に迎えられるよう、冒険者ギルドには様々な依頼が掲示される。

person_pin関連NPC

長い銀髪を後に纏めた紅眼の女性。シルトラース帝国遊牧民族の衣装をまとい、長大な骨剣を有する。帝国北部鎮守都市オルセンを帝国滅亡時の幽界樹の出現とその後の混乱から救い、絶大な感謝と敬意を向けられている。また、人知れず帝国都市ダルトートの幽界樹へ単身で挑み、瀕死の状態に追い込んだが最後の止めを欠き、後の暴走を招くなどうっかりした面もある。

《本連動での動き》

『豊穣の雫』の開発を主導した。

亡国となった帝国の皇族の、唯一と思われていた生き残り。皇位継承順位こそ八位と低いが、皇帝ヨゼフとその子女である第三皇女イダとの間に生まれた生粋の皇族と言われている。帝都から脱出して以降、各国の支援や冒険者達の助力を受けて帝国南部を奪還し、その後も帝国民の安住の地を確保しようと努めている。

《本連動での動き》

様々な出来事に頭を悩ませている。帝国全土を蝕む『不作』もその一つだったが、クーネ・ルウ達が開発した『豊穣の雫』によって、今年の冬は民を飢えさせずに済みそうだ。

東部鎮守都市エスタルの帝国魔導院に勤めていたが、幽界樹の出現で職場が壊滅。紆余曲折の末、クーネ・ルウの下で研究生活を送っている。

《本連動での動き》

過去の経験を生かして『豊穣の雫』を開発した。「細かいことは任せる!」と言い切ったクーネ・ルウにかわって、レイウェスト・バルダスと謁見する羽目になった。

menu_book関連用語・情報

天霧りに消ゆる幽界樹(ミスティアニ・アストラキル)

帝国崩壊の引き金となった、樹木型の超大型クリーパー。このクリーパーがエーテルを吸い上げていることによって、大地のエーテルが失われ続けており、シルトラース帝国とリーンエス王国北部は去年から『不作』に蝕まれている。

豊穣の雫

不作に蝕まれている地域を救う為、クーネ・ルウ主導の元で開発されたアイテム。豊穣の雫を用いて儀式を行うことで、不作の地域でも今年は十分な実りを収穫できるようになる(幽界樹によって世界からエーテルそのものが失われ続けている事を解決できるわけではない)。

エーテル浄化者

地脈を流れるエーテルに呼びかけることで、大地のエーテルを活性化できる授恵者。豊穣の雫と相性が良く、儀式に駆り出されている者もいる。

▼冒険者への特別報酬

【豊穣】連動のシナリオに参加した冒険者には、シルトラース帝国から『シルトラース帝国メダル100ポイント分』が、リーンエス王国から『リーンエス王国メダル100ポイント分』が、それぞれ連動エピローグ公開時に1PCあたり1回配布されます。

 今年も、収穫の季節が間近に迫っている。

「やはり『天霧りに消ゆる幽界樹』の影響による『不作』が今年も問題のようだな……」
 萎れた葉、痩せ細った穂――今年も不作の兆候は顕著であり、レイウェスト・バルダスは胸を痛めていた。
 人々の暮らしは、厳しいものとなってしまうだろう。せめて少しでも民が飢えることを回避できるように、と対応策に手を付けたレイウェストの元へ舞い込んできたのは、この不作に対抗できるアイテムの開発に成功したという報せであった。

「クーネ……北部鎮守都市オルセンを救い、東部鎮守都市エスタルの解放にも協力してくれたという、あの女性か」
 そういえば、結局まだ一度も直接会う機会が無いままだなと思いつつ、レイウェストが扉を開けると、クーネの指示で謁見に訪れたというハーフリングの男性が頭を下げた。
「殿下、お初にお目に掛かります。帝国魔導院エスタル支部におりましたロバート・ドールと申します」
「ロバート。早速だが、それでそのアイテムというのは」
「これです」
 術式が描かれた緑色の小瓶と共に、冒険者であるアラン・スミシー達が纏めてくれた資料をレイウェストに掲示する。それは不作の兆候が顕著だった畑や果樹園でこの小瓶――『豊穣の雫』を用いて、十分な収穫を得たという実地試験の様子が記されていた。
 作物の量は十分、味も遜色なく美味しいものが収穫できるという話は、まるで夢や幻のようであるが。
「一体どんな技術なんだ?」
「エーテル浄化者が大地のエーテルを浄化する旨に着想を得て、エーテルを……」
 簡単に言えば、『豊穣の雫』を通じた儀式によって、地脈を流れるエーテルを呼び寄せエーテルを効率的に作物へ充填させることで実りを得る――といった感じらしい。
 これさえ使えば、たとえ萎れた植物ばかりが並ぶ畑であっても、その土地で本来得られるはずだった量の実りを数日以内に得られるという。

「つまり、これは――」
「はい。『天霧りに消ゆる幽界樹』に直接対抗するようなアイテムではありません。ですが、目の前で今起こっている『不作』には対処することができます」
 おそらく実りが得られても、それは今回だけのこと。来年はまた不作に陥るのであろう。
 だが。
「……十分だ。この豊穣の雫、どのような対価を支払えば譲り受けることが出来るだろうか?」
 民が飢えずに来年を迎えられる。その為に、出来るだけのことはしようとレイウェストが真摯な表情で申し出ると、ロバートもまた真剣な顔で口にした。
「それなのですが殿下、この豊穣の雫、一つだけ問題があります」
「問題?」
「はい。豊穣の雫は、授恵者にしか扱うことができません。各地で儀式を行うとなれば冒険者ギルドを通じて依頼を出さねばなりませんので、その報酬を殿下に負担頂きたいのです」
「……うん、わかった。他には?」
「不作は王国の北部でも起こっていると聞きます。それらの地域でも、冒険者ギルドを通じて豊穣の雫を使用する許可が得られるよう、殿下にお力添え頂きたいのです」
「……王国も不作には苦慮しているはずだ、王家や貴族の許可はすぐに得られるだろう。他には?」
 ロバートが申し出たのは、すべて豊穣の雫の為に必要な用件ばかり。レイウェストが承諾すると「以上です」と締めくくる。帝国各地で儀式を行うにあたっての懸念としてレイウェストが挙げた北部鎮守都市オルセン周辺での使用についても、既に太守のコンラート・マフダルから許可を得ていると言う。
「それでは対価など払っていないようなものではないか」
「ええ、ですがそれで構わないとクーネ殿はおっしゃっていますので……よろしければ、その分、冒険者への報酬を手厚くして頂けましたらと」
「……承知した」
 それならば、感謝の気持ちを『メダル』に代えて冒険者達に配ろう。王国にもそのように伝えれば、同様の対応となることだろう。

「……ああ、緊張した。このような年になって、殿下への謁見役が回って来るとは……」
 レイウェストの元を辞したロバートは、安堵の溜息を漏らしながら呟くと、意外そうにしていたレイウェストの顔を脳裏に浮かべていた。
 (まあ、驚いて当然だ。このような道具の対価が『無し』で良い、などと……)
 自分も最初は信じられなかったが、クーネは確かに言ったのだ。

「民が飢え死なねばそれで良い」と。


 執筆:七海真砂

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0