【学祭】パンクリアース学園秋祭 1222

パーシア・アイオーラ
(おいおいおいおい! アタシ当選してるのかよ!? ウィリアム王子来校フラグじゃねえか……!!)
あらヴェルジーさん、ご当選おめでとうございます。同じ王党派として嬉しく思いますわ。
ジュスト・ヴェルジー
君も当選じゃないか。おめでとう、パーシア嬢……いや、生徒会長と呼ぶべきかな?
パーシア・アイオーラ
何だかくすぐったいですわね、副会長。まさか私が当選できるとは思いませんでしたわ。
(ウィリアム像どうすっかな……)
ジュスト・ヴェルジー
君は第二演劇部の部長だ。それも実績として認められたのかもしれないよ。
お互い、生徒会役員として学園に関われるのは最初で最後の年になる。悔いのないように務めよう。
パーシア・アイオーラ
そうですわね。それがウィリアム王子のためになるのでしたら、喜んで。
(サイズ感から決めるか……)
「1222年度パンクリアース学園生徒会総選挙」開票結果はこちら!
1222年度生徒会役員に称号が付与されました!
assignment【学祭】パンクリアース学園秋祭 1222 概要
【学祭】連動は、リーンエス王国首都「グランスパーダ」内に存在する巨大教育施設「パンクリアース学園」における1222年度の学園祭・体育祭・生徒会総選挙選挙の記録である。
貴族の推薦を必要としない「冒険者」の入学に揺れ、未だ改革の途上にある学園。平民と貴族、一般学生と冒険者。立場の異なる生徒達と渦巻くさまざまな感情を内に抱えながら、学園は一年で最も賑わう時期を迎えた。
assignmentここまでの流れ
9月に入り、夏季休暇を終えた生徒達が学園に戻ってきた。今年は貴族の推薦なしで入学した冒険者達が希望により「多文化クラス」と「通常クラス」でそれぞれ学ぶことになり、特に一学期は生徒も教職員も混乱を極めた。
夏季休暇を挟んで少し落ち着いた様子の生徒達が次に取り組むのは、秋の学園祭と生徒会総選挙、そして今年から学園行事として正式に追加された体育祭だ。昨年は波乱を極めた生徒会総選挙。異種族や平民の生徒と貴族生徒、双方の協力が必要な場面も想定される学園祭と体育祭。「改革」の影響に未だ戸惑いながら、生徒と教職員達はこれらの行事の成功を目指す。
assignment結果
「各国文化の理解」をテーマとした学園祭、そして学園行事として初の体育祭は、日頃の成果を発表する場として大いに盛り上がった。立場の異なる生徒達が交流を持つ機会としても機能したようだ。
一方、匿名投票が採用されて2年目となる「1222年度パンクリアース学園生徒会総選挙」では、昨年を大きく上回る17名の候補者が立った。貴族、平民、ヒューマン、エルフ、ハーフビースト、ハーフリング、ゴブリン、ホムンクルスと様々な属性を持つ候補者が選挙に挑み、5名の当選者が発表された。
person_pin関連NPC
王家から任命を受け、昨年春にパンクリアース学園の新学園長に就任した。『白銀』の異名を持つクラティアス侯爵家の実質的最高権力者である女傑。『白銀』は王国王党派貴族の筆頭である『白薔薇』の分家筋に相当し、男性社会である王国貴族社交界において存在感を示す数少ない女性貴族でもある。
「貴族のための学園」から「開かれた学園」へ。学園の改革を進めるべく日々奮闘している。
《本連動での動き》
学園内における最高指導者として、自らの理念である「人は生まれに依って生きるに非ず」を実践するために教職員を纏め上げ、各行事の円滑な運営を目指して尽力した。
パンクリアース学園校長、学園における実務のトップ。中年の男性。貴族派貴族ではあるものの、どちらかと言えば穏健派で一定の良識を持った合理主義者。政治的嗅覚の鋭い切れ者で、もしも昨年の強硬的人事がなければいずれは学園長になっただろうといわれている。学園内では貴族派貴族の参謀役であり、昨年の騒動(【学乱】連動)の結果として貴族派の過激派とは完全に決別。フォルトゥナに乞われ一時的な休戦と学園が健全な状態に戻るまでの共闘を示唆され、これに応じている。
《本連動での動き》
学園内における指導者の一人として、各行事の円滑な運営を目指して尽力した。
刀の製法を再発見し、その功績を持って若くして匠王の座に就いたドワーフ。性格のチャラさは生まれつきだが、鍛冶への情熱は深い。
《本連動での動き》
フォルトゥナたちに招待され、なんか楽しそうだから学園祭に来た。既に帰国したようだ。
ウィリアム・リーンエス王子の妹にあたるリーンエス王国第一王女。長い金髪と大きな青い目のお人形のような少女だが、宮廷のドロドロ人間関係の中で生きているだけあって気が強い。第一王女かつ唯一の王女、しかも遅くに生まれた末っ子ということで国王や王太子、ウィリアム王子の寵愛を一身に受ける影の女王。隠れドゥジン信徒。
母である王妃の後押しを得て、王族代表としてパンクリアース学園の改革に関わっている。
《本連動での動き》
学園改革に関わる身として、各行事の円滑な運営を目指して尽力する。また、個人的に行事を楽しんだようだ。
menu_book関連用語・情報
パンクリアース学園と「改革」
王国の貴族や騎士の子息子女が主として学ぶ王立の名門校であり、彼らとの縁故を求めて国内外からの入学者も後を絶たない。平民や他国の者が入学するためには卒業生や寄付を行っている貴族・豪商らの「推薦状」を要することからも、選ばれし者のための学園とも呼ばれる。
1222年4月の入学希望者からは、王家の意向によりこの入学条件に大きな緩和がなされ、学園内外で混乱が生まれている。これまで聴講生として出入りが許されていた冒険者が、「推薦状」を得ずとも自由に編入試験を受験できることとなったのだ。王家と学園長のフォルトゥナは、いずれ冒険者登録のない国内外の庶民にも正規の学園生としての門戸を開くべく改革を進めている。
※参考:
パンクリアース学園の改革と「5つの施策」(ワールドガイド)
パンクリアース学園について(ワールドガイド)
パンクリアース学園施設案内(ワールドガイド)
学園祭
パンクリアース学園の行事のひとつ。学園生・聴講生らが中心となって模擬店の運営や芸術の発表など様々な催しを行う。保護者など学外からの招待も多く、日頃の学習の成果を発表する場でもある。今年のテーマは「各国文化の理解」。
体育祭
今年度から正式に学園行事として追加されたスポーツイベント。授恵者生徒と非授恵者生徒の身体能力の差が課題だが、誰もが楽しめる行事となることを目指している。
パンクリアース学園生徒会と生徒会総選挙
パンクリアース学園では毎年秋に生徒会総選挙を実施し、生徒会役員が交代する。パンクリアース学園における選挙は長らく形骸化していたが、1221年度生徒会役員5名は「生徒の無記名投票」により選出されたことで注目を集めた。
今代の生徒会に求められている「自治」は「学園への提案、提起」であり、最終的な決定権はあくまで学園にある。生徒会役員は生徒からの陳情などの窓口となるほか、学園の規定、執行予算などを他の生徒へ周知する業務を主に行っている。
また、生徒会役員はそれぞれ選挙公約を掲げて当選しており、学園はそれらの公約を実現するために様々な事を承認・試行している。
※参考:
パンクリアース学園について(ワールドガイド)
1221年度パンクリアース学園生徒会選挙結果
1222年度生徒会総選挙
1222年度の生徒会総選挙も「生徒の無記名投票」で実施される。立候補者と応援の生徒には、学園祭・体育祭の期間において選挙活動が認められている。
1222年度パンクリアース学園生徒会総選挙 概要・立候補者一覧
1222年度パンクリアース学園生徒会総選挙 結果
冒険者が学園生になるには?
公認設定を得られているPCの場合、本連動において冒険者でも学園生、あるいは元学園生として扱われます。
詳しくは「ワールドガイド:リーンエス王国」の「※パンクリアース学園(2020/09/21更新)」をご確認ください。
なお、公認設定で学園生や元学園生となっていないPCは「編入試験」に合格した後、正規の学園生として入学(設定の公認申請)が可能となります。
聴講生
冒険者ギルドに所属する冒険者は、正規の学園生でなくとも、それが認められているものに限り各種授業や催し物などに参加することが可能です。
学園内に立ち入る冒険者の立場はシナリオに応じて「依頼をうけた冒険者」または「聴講生」となるため、その表明は原則不要です。
窓の外には秋晴れの空。『1222年度パンクリアース学園生徒会総選挙』の開票を終えた生徒会付き職員たちが差し出した、集計表。それを目にした校長ジルワード・ファルゲンは、驚愕とも困惑ともつかぬ声をぽつりと漏らし、ゆっくりと視線を上げた。
目の前には、同じく表を見終わった学園長フォルトゥナ・アルヴァ・クラティアスが、彼と同じような表情で立っている。
「そうですね。……これは」
フォルトゥナは一度、言葉を切った。
「――大工事が必要になるかもしれません」
●
『――1222年度生徒会総選挙の開票結果は、以上です』
ざわ、ざわ、と。
体育館に集められた生徒たちの間で、波紋のように広がる囁き声。
だが、それも僅かの時間で打ち切られる。
『次期生徒会長は、第五学年パーシア・アイオーラ様です! 皆様、万雷の拍手をお送りください!』
途端に巻き起こる拍手。
壇上に迎えられた1222年度生徒会長パーシア・アイオーラが、淑女に擬態して優雅にお辞儀する。
彼女の左右には、次期副会長のジュスト・ヴェルジー、次期書記の海神 江流、次期会計のローザリカ・L・ディオール、そして次期庶務であり次期生徒会唯一のエルフとなったネーヴェ・グラヌローザが並んでいた。
校庭に、ウィリアム王子の巨大像が建つ。
まさかパーシアの公約が現実味を帯びる展開になるとは思っていなかった教職員たちは一様に困惑した表情を浮かべているが、若く柔軟な生徒たちは切り替えが早い。
来期の生徒会を担う5人が壇上から降りていくと、生徒たちもまた、可笑しそうに笑いながら教室へと戻り始める。
そもそもパンクリアース学園は王立だ。
王党派の生徒会長の突飛な公約が実現し、第二王子の巨大像が校庭に置かれたからといって、例えば貴族派の生徒が窮地に立たされる結果に繋がるのかと言えば――そうでもないだろう。物理的には邪魔かもしれないが。
加えて、パーシアとジュストは共に貴族だ。ヒューマンの貴族が生徒会長、副会長として立ち、それを異種族や平民を含めた他役職の者たちが支えるという構図は、多くの貴族生徒にとって比較的受け入れやすい。
貴族派の候補は全員が落選したものの、表立って異を唱える者は少ないだろう。
尤も、この開票結果を生徒たちが大騒ぎせずに受け止められる土壌を作ったのは、1221年度の――現生徒会役員たちに他ならない。
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今年の学園の秋は、騒乱に満ちた昨年に比べれば平穏に過ぎようとしている。
学園改革以降に顕著化した学内の種族と身分の問題は、未だ学園の各所で燻り、時に外部をも巻き込んで火を噴くことすらあるものの。「各国文化の理解」をテーマとした学園祭、そして学園行事として初の実施となった体育祭には多数の招待客が訪れ、大いに賑わいをみせた。それぞれ異なる立場の生徒たちが協働する姿も、外部から訪れた異種族のゲストを快くもてなす生徒たちの姿もあり、改革一年目の全体行事としては穏やかに終了を迎えたと言えるだろう。
「今回の選挙の結果には、考えさせられるものがあります」
今年の選挙に立候補した17名の公約と得票数が書かれた紙を手に、フォルトゥナはソファに掛けたジルワードへと視線を移した。
貴族派候補が敗退し、昨年は皆無であった王党派の候補が2名、学園派候補が1名、無派閥候補が2名当選した結果は、貴族派に属するジルワードにとって、フォルトゥナ以上に思うところがあるだろう。
しかし、今回の結果や候補者たちの公約からは、学内の派閥バランスの変化だけではない、生徒たちの意識の変化が感じられると、フォルトゥナは言う。
例えば、貴族社会でも大きな影響力を有するライゼンナクト公爵家の令息と、アルヴァローエン公爵家の近縁である侯爵家令嬢の落選。生徒会長選において彼らよりも多くの票を集めたのは、本来大貴族を支える立場であるはずの伯爵家令嬢と没落貴族の娘だ。
一方で、生徒会5役のうち3役は貴族生徒が選出されている。匿名投票の選挙において、貴族社会の『家』の上下関係の持ち込み自体は敬遠され、しかし貴族生徒には指導者層としての期待が依然集まっている――という見方もあるだろうか。
「庶務はエルフのネーヴェ嬢……ですが、次点の候補との差はわずか1票」
昨年以上に異種族の候補者が多かった中で、ヒューマンの候補に多くの票が集まった点にも、フォルトゥナは注目していた。
当落にかかわらず候補者全体として、王家の意向である「開かれた学園」への改革を更に推し進めようというよりは、改革の影響を受けて学内で生じている問題に目を向けながら、緩やかな変化を望む公約が多くみられる。
昨年の春から、激動の中で変化ばかりを迫られてきた生徒たち。今回の選挙には、改革の性急さに対し、その理念への是非は別としても、500年の歴史の中で形づくられてきた『学園らしさ』を尊重したいという彼らの想いが表れていたのかもしれない。
「――であったとして、貴女は如何されるつもりですかな」
「私の使命は、この学園の改革です。それが変わることはないでしょう。……ですが」
幾分、厳しい目を向けたジルワードに対し、フォルトゥナは毅然と――徐々に語調を和らげながら、告げた。
「早ければ来年度としていた、冒険者を除く庶民の受け入れ。……これについては一度立ち止まり、学内の問題や『学園らしさ』を求める声に耳を傾ける時期かもしれません」
王国の秋は深まり、間もなく生徒会役員の交代が行われる。
苦難の道を歩んだ1221年度生徒会役員たちの公約の中には、実現を前提に力強く芽吹いたものもあれば、今年度の実現を敢えて見送り、学園側で引き続き検討される判断となったものもあった。それらはいずれも、現生徒会役員と生徒たちが学園の未来を想って行動した結果だ。
来期の生徒会役員たちが掲げた公約に再び目を通しつつ、フォルトゥナは静かに微笑み――ジルワードは、窓の外の校庭に金髪碧眼の巨像を幻視した。
執筆:桃谷かな