【学騒】パンクリアース学園騒乱1222

アルト=ミルドレッド=バ・ロッサ
4月の学園はドゥジンダンジョンとか新人歓迎会とか色々大変だったけど、なんとか落ち着いたわね。どう? この学園は。ちゃんとやっていけそうかしら?
ミレイユ・ヴェルジー
はい! 入学早々慌ただしい一か月ではありましたが、学園の先輩達と街でお買い物をしたり、クラブに入部したり、楽しい時間もたくさん過ごせましたわ。他の新入生の方たちもきっと同じお気持ちなのではないかと。
アルト=ミルドレッド=バ・ロッサ
そう。なら良かったわ。六年間しっかり勉強しなさいな。ここにはあたしみたいな都市同盟から来た留学生や、帝国出身の子もいる。異文化について学ぶのも大事なことよ。他の子にも教えてあげてね。
ミレイユ・ヴェルジー
ええ。わたくしはもちろん、他の方々にとっても有意義な六年間となるよう努力してまいりますわ。
アルト=ミルドレッド=バ・ロッサ
誰かにいじめられたら、すぐ言うのよ。あたしがとっちめてやるわ!
数々の問題を乗り越え、パンクリアース学園は無事に新年度のスタートを切ることができました!
assignment【学騒】パンクリアース学園騒乱1222 特設ページ
本連動は、リーンエス王国首都「グランスパーダ」内に存在する巨大教育施設「パンクリアース学園」において、学園長フォルトゥナ・アルヴァ・クラティアスとリーンエス王国王家の主導により行われる「改革」、およびそれに関連して起きる一連の事件を指す。
貴族の推薦を必要としない『冒険者』は編入試験と4月7日の入学式を経て、正式に新入生となった。
平民や異種族に対する貴族生徒の意識改革は、パンクリアース学園、ひいてはリーンエス王国の将来を左右する課題である。
assignmentここまでの流れ
「貴族のための学園」から「開かれた学園」へ。
昨年春から秋まで続いたパンクリアース学園の動乱(【学乱】連動)は、革新派の勝利に終わった。穏健派の貴族派教職員も新学園長と王党派に表向き歩調を合わせ、学園は改革の時を迎えている。
歴史上初めて貴族による推薦のない冒険者の受験が認められた1222年3月のパンクリアース学園編入試験は妨害勢力による介入を退け、無事に実施された。だが、まだ『開かれた学園』に向けた改革は始まったばかりであり、保守派と革新派の政争の残滓が今なお残る学園には課題は多い。
また、学園における「ヒューマンの貴族」と平民、異種族の関係性についても変化させる必要がある。
※参考:
パンクリアース学園の改革と「5つの施策」(New!)(ワールドガイド)
assignment結果
ドゥジンの筆流出事件による混乱は冒険者により早期に鎮圧された。また、新人歓迎会の振興や学園敷地内における憩いの森の設立など、冒険者のサポートは新入生達が学園に馴染みやすくする一助となった。また、クラブの正式認可条件の緩和や、ドゥジン大礼拝祭の準備組織「ドゥジケット準備会」の設立などクラブ活動分野についても進展が見られた。 「貴族のための学園」から「開かれた学園」への改革の第一歩は、ひとまず成功したと言えるだろう。
person_pin関連NPC
王家から任命を受けたパンクリアース学園の新学園長であり、『白銀』の異名を持つクラティアス侯爵家の実質的最高権力者である女傑。『白銀』は王国王党派貴族の筆頭である『白薔薇』の分家筋に相当し、男性社会である王国貴族社交界において存在感を示す数少ない女性貴族でもある。
《本連動での動き》
学園内における最高指導者として、自らの理念である「人は生まれに依って生きるに非ず」を実践するために教職員を纏め上げ、庶民、貴族を問わず生徒の思想と学問の自由を守ろうと尽力する。
春休み中、フォルトゥナは『開かれた学園』という理想を実現する為『魔法少女フォル☆トゥナ』として自ら不穏分子を排除して回っていたという噂が囁かれている。64才。
その後、魔法少女フォル☆トゥナはドゥジンの筆により実体化した偽者であることが発覚。『白銀』の名誉は守られた。
ウィリアム・リーンエス王子の妹にあたるリーンエス王国第一王女。長い金髪と大きな青い目のお人形のような少女だが、宮廷のドロドロ人間関係の中で生きているだけあって気が強い。第一王女かつ唯一の王女、しかも遅くに生まれた末っ子ということで国王や王太子、ウィリアム王子の寵愛を一身に受ける影の女王。隠れドゥジン信徒。
《本連動での動き》
母である王妃の後押しを得て、王族代表としてパンクリアース学園の改革に関わる。本連動では商家の娘メイの名義でドゥジン信者の大規模祭典『ドゥジケット』の実現を目指して活動を開始した。
「未来永劫学園の続く限り、礼拝祭を光の当たる場所で行う権利を勝ち取るのです!」
その後、「メイ」と冒険者の尽力により、無事にドゥジケット準備会が設立された。なお、同クラブには冒険者も数名在籍している。
パンクリアース学園の魔法生物学の教師でシーフの授恵者。「校長(学園長とは別)の監督を受け、教育計画の立案その他の教務に関する事項について連絡調整及び指導、助言に当たる」のが仕事。要は何でも屋。フォルトゥナ学園長の親戚筋で王党派貴族でもある。学ぶ意志を持つ者が増えることを歓迎しており、学園長と近しい思想を持っている。
ちなみにウィリアム王子の学園生時代の直接の後輩(2歳年下)に当たり、ドゥジンに明るい学園生達の間ではウィリアム王子と特別な関係にあるという噂が囁かれている。
《本連動での動き》
新体制では27才の若さで教務主任に抜擢された。マジックアイテムの手配や異種族との交流イベント計画作成など、影に日向に学園長をサポートしつつ、冒険者ギルドとの連携なども行う。
1221年度パンクリアース学園生徒会会計。冒険者達の推薦を受けて生徒会選挙に出馬、当選した。生徒会メンバーの一人として、生徒会が介入すべきと考えた案件に首を突っ込む。本人の公約の都合上、お金が絡む不正には特にうるさい。一度誘拐されたが、全くトラウマを負うことなく学園生活を送っている鋼のメンタルの持ち主でもある。
《本連動での動き》
革新派の学園生であり、学園長の方針に賛同している。
menu_book関連用語・情報
『ドゥジンの筆』
ドゥジン神の力が宿っていると言われる神具。廃校舎の隠し部屋から大量に発見され、手違いにより、学園生や教師にいくつか出回る。この筆で絵や小説を書くと、周囲の空間(校舎の一区画や、学園内の施設一つがすっぽり入る程度)がダンジョン化し、「ドゥジンダンジョン」になってしまう。ドゥジンダンジョンは24時間程度で勝手に自然消滅する無害なものだが、学園の風紀の乱れを憂慮したフォルトゥナから「早急に全て破壊してください!」と冒険者ギルドに見敵必殺の緊急依頼が出された。
パンクリアース学園と「改革」
王国の貴族や騎士の子息子女が主として学ぶ王立の名門校であり、彼らとの縁故を求めて国内外からの入学者も後を絶たない。平民や他国の者が入学するためには卒業生や寄付を行っている貴族・豪商らの「推薦状」を要することからも、選ばれし者のための学園とも呼ばれる。
1222年4月の入学希望者からは、王家の意向によりこの入学条件に大きな緩和がなされ、学園内外で混乱が生まれている。これまで聴講生として出入りが許されていた冒険者が、「推薦状」を得ずとも自由に編入試験を受験できることとなったのだ。王家と学園長のフォルトゥナは、いずれ冒険者登録のない国内外の庶民にも正規の学園生としての門戸を開くべく改革を進めている。
※参考:
パンクリアース学園の改革と「5つの施策」(New!)(ワールドガイド)
パンクリアース学園について(ワールドガイド)
パンクリアース学園施設案内(ワールドガイド)
冒険者が学園生になるには?
公認設定を得られているPCの場合、本連動において冒険者でも学園生、あるいは元学園生として扱われます。
詳しくは「ワールドガイド:リーンエス王国」の「※パンクリアース学園(2020/09/21更新)」をご確認ください。
なお、公認設定で学園生や元学園生となっていないPCは本連動終了後の3月に実施予定の「1222年度編入試験」に合格した後、4月より正規の学園生として入学が可能となります。
聴講生
冒険者ギルドに所属する冒険者は、正規の学園生でなくとも、それが認められているものに限り各種授業や催し物などに参加することが可能です。
学園内に立ち入る冒険者の立場はシナリオに応じて「依頼をうけた冒険者」または「聴講生」となるため、その表明は原則不要です。
1221年度パンクリアース学園生徒会
1221年秋に実施された生徒会総選挙の結果として誕生した生徒会役員5名による組織。パンクリアース学園における選挙は長らく形骸化していましたが、現生徒会役員は「生徒の無記名投票」により選出されたことで注目を集めています。
今代の生徒会に求められている「自治」は「学園への提案、提起」であり、最終的な決定権はあくまで学園にあります。生徒会役員は生徒からの陳情などの窓口となるほか、学園の規定、執行予算などを他の生徒へ周知する業務を主に行っています。
また、生徒会役員はそれぞれ選挙公約を掲げて当選しており、学園はそれらの公約を実現するために様々な事を承認・試行し始めています。
※参考:
パンクリアース学園生徒会について(ワールドガイド)
1221年度パンクリアース学園生徒会選挙結果
「おや……一か月の間にずいぶんたくさんの依頼を出したものですね。しかし、全てもう解決済み……冒険者達が優秀で何よりです」
5月某日。パンクリアース学園の教務主任ラミアス・クルスロードは報告書の束に目を通していた。4月も学園は色々な冒険者依頼案件があった。まずは、学園長の偽物 騒ぎに始まり、学園長を激怒させた『ドゥジンの筆』流出騒動。
学園内に魔法王国が建国されたり、教授が熱烈に植林したり、黒歴史 が立ちはだかったり、学園長のお孫さんがノリノリではっちゃけていたりと、目を疑うような報告が多々あったが、問題の神具は冒険者達の活躍により全て回収済だ。
なお、ドゥジンの筆は実は一つだけが本体で、残りの筆は本体の端末か何かだったらしい。学外に流出すれば大惨事にもなりかねない危険な代物だったのだが、学園の中でしか事件が起こらなかったのは、本体が学園にあった為、端末も学園内でしか効果を発揮できなかったからだったようだ。
「ふむ――ドゥジンの筆の件以外でも冒険者には色々お世話になっていたようですね」
入学試験の妨害失敗で勢いを削がれたのか、保守過激派の妨害工作は懸念されていたほどではなかった。それらしい事件といえば、ラミアス自身が現場に居合わせた新入生向けの遠足の襲撃事件ただ一件のみである。その件も現場に居合わせた冒険者の活躍により、保守派学園生の暴走であることが明らかにされた。犯人と思しき学園生が現在も消息不明なのは教師として遺憾ではあるが。
その一件以外で冒険者達が学園に助力したのは、新人歓迎会やガーデニング愛好会による憩いの森の設立、そしてメアリー王女によるドゥジケット準備会の設立のサポートなど、前向きな案件ばかりだった。また、これまで成績優秀者であることが前提とされていたクラブ活動の参加条件についても、緩和に向けて冒険者達から建設的な提案があった。
こういった前向きな案件で冒険者が存在感を示してくれれば、やがて冒険者が学園に本当の意味で受け入れられる日もそう遠くないかもしれない。
「まだまだ摩擦は起こるでしょうが――ひとまず幸先の良いスタートです」
ラミアスは書類を本棚にしまうと、少し前にウィリアム王子が置いて行ったお気に入りの銘柄の珈琲に口を付け、独りごちる。
「この平和に甘えず、我々も気を引き締めねば。王家から預かっているこの学園を、学びたい意志を持つ者全てに開かれた理想郷とするために」
執筆:おおくまねこ