【想石】その想いは宝石になる

キサキ・アカネ
皆様、甘輝祭は楽しんでいらっしゃいますか?
ふふ――2月に甘いチョコレートを、3月に輝く宝石を、それぞれ大切な人と贈り合う……この喜ばしいイベントのことを、『甘輝祭(かんきさい)』と呼ぶことになったんです。
迷宮都市エドゥノーグのダンジョンで巻き起こった『宝石化の魔物』にまつわる騒動は沈静化し、ロスガリア各地で起こった事件の数々も、無事に解決したと聞き及んでおります。
あとは存分に、甘輝祭を楽しむだけですね。
皆様は一体、この宝石をどのようになさるのでしょうか?
私の宝石の行方ですか? うふふ、内緒です。
【想石】連動シナリオ参加者に記念アイテムが配布されました!
assignment【想石】その想いは宝石になる 特設ページ
【想石】連動は、辺境都市群「迷宮都市エドゥノーグ」にある巨大な地下迷宮「エドゥノーグダンジョン」に大量発生した「宝石化の魔物」と、そこから誕生した「宝石アクセサリーブーム」にまつわる出来事の数々である。
assignmentここまでの流れ
去年カカオが大量発生した「エドゥノーグダンジョン」に、今年は「宝石化の魔物」が大量発生!
極めて不安定なエーテル環境下にあるこの枝場では、地上にいたはずの人々が忽然と消え、迷宮内に呑み込まれてしまう事件が頻発。探索支援ギルドから冒険者ギルド経由で救出依頼が出されることになった。
一方、この枝場に現れる魔物がもれなく宝石や貴金属をドロップすると知った、エドゥノーグ商人ギルド&職人組合は、昨年のカカオフィーバーと同様に宝石フィーバーに沸いている。
「2月はチョコレート、3月はアクセサリーを贈り合おう!」と決め、ロスガリア大陸全土の商人・職人たちを通じ、このイベントを人々の間に定着させようと動き始めた……。
assignment結果
迷宮都市エドゥノーグのダンジョンで巻き起こった『宝石化の魔物』の騒動は沈静化し、事件は幕を下ろした。
チョコレートや宝石にまつわる事件はエドゥノーグに留まらず、ロスガリア大陸の各地で発生していたが、それも無事に冒険者達の尽力で解決されたという。
また、各地で開催された関連イベントも盛況で、多くの人々がチョコレートや宝石を贈り合っている。このイベントには名前が無かったが、冒険者達からいくつもの案が寄せられ、その中の一つである『甘輝祭』と呼ばれるようになった。
person_pin関連PC&NPC
辺境都市群にあるシャルガネ居住区の宿場街で女将頭をしている女性。
《本連動での動き》
今年のブームを受けて、シャルガネ居住区にいらっしゃるお客様を歓待した。
辺境都市群出身で、冒険者をしているハーフリングの少女。
《本連動での動き》
各地のイベントに参加し、甘輝祭の名付け親となった。
menu_book関連用語・情報
エドゥノーグダンジョン
辺境都市群「迷宮都市エドゥノーグ」にある巨大な地下迷宮。
魔物がうろつき、時にはトラップも存在する迷宮内は、非授恵者にとって非常に危険な場所なのだが、現在一部の枝場において「地上にいたはずの人々が忽然と消え、迷宮内に呑み込まれてしまう」という事件が起こっている。
生命の危機にさらされているのは勿論のこと、彼らが「宝石化の魔物」と遭遇すれば、大切な「想い」をも奪われてしまう……!
※参考:迷宮都市エドゥノーグ(ワールドガイド)
宝石化の魔物
エドゥノーグダンジョンに大量発生した、「人間が持つ強い感情」を宝石化する魔物。
この時、普通の人間は「その感情を失ってしまう」。奪われた感情を取り戻すには、その人の「想いの宝石」を破壊する必要がある(授恵者はこの能力に耐性があるらしく、宝石が生み出されても感情までは失わないようだ)。
なぜかチョコやカカオっぽい特徴を持っていることが多い。
宝石を落とす魔物たち
「宝石化の魔物」と同じ枝場には、他にも多数の魔物が確認されている。
見た目や大きさ、能力は様々だが、倒すと宝石や貴金属をドロップするという共通点がある。
宝石アクセサリーブーム
「去年はカカオ、今年は想いを宝石にする魔物が大量に沸いた」という話題性を利用し、
「2月はチョコレート、3月はアクセサリーを贈り合おう!」
というブームを作り出そうとする動きが、エドゥノーグ商人ギルド&エドゥノーグ職人組合を通じて、ロスガリア大陸全土に広がろうとしている。
▼記念品
【想石】連動のシナリオに参加したキャラクターには、連動エピローグノベル公開時に記念の宝石アイテムが配布されます。
あなたも大切な人に、宝石アクセサリーを贈ってみませんか?
冒険者ギルドに顔を出したトーラは、目を丸くして驚いていた。
「はい。エドゥノーグ商人ギルドと職人組合の皆様が、トーラさんの名付けた『甘輝祭』を気に入って、この名前でイベントを大々的に普及させていこう! と盛り上がっておりまして……」
他にも様々な名前の提案があったが、短い名前でイベントの内容が分かりやすく、また、みんなの喜ぶ、嬉しそうな様子が目に浮かぶようなネーミングだと好評だったらしい。
それで、これを預かっているんです、とキサキ・アカネが取り出したのは、一つの黒い宝石――黒曜石だ。
「お礼によろしければ……だそうですよ。なんでも通りすがりの方が、トーラさんなら黒曜石を喜ぶのではないかと仰ったとかで……トーラさん?」
「あ、いえ! いただきますっ」
黒曜石――黒曜の――。
ふと、あの人の長い髪が脳裏をよぎっていくのを慌てて振り払いつつ、トーラは宝石を受け取った。
迷宮都市エドゥノーグのダンジョンで突如巻き起こった『宝石化の魔物』にまつわる騒動は、今やすっかり沈静化している。
極めて不安定なエーテル環境下にあった問題の枝場の状態が安定したことで、『人々が呑み込まれて、大切な想いを失ってしまう』という事態に発展することが無くなった為だ。
もちろん、授恵者以外の探索者にとっては、危険で問題のある魔物であることは変わらない為、魔物がいる枝場の一帯には近付かないようお触れが出ている。好き好んで大切な想いを失いたいという者はそうそういない為、付近に敢えて近付くような者はおらず、事件は一件落着していた。
また、チョコレートや宝石にまつわる事件はエドゥノーグに留まらず、ロスガリア大陸の各地で発生していたが、それも無事に冒険者達の尽力で解決されている。
「皆様のお陰で盛り上がったイベントも多いようですね。我がシャルガネ居住区でも助けて頂きましたし……それによって、このブームが大いに広がった地域も少なくないようです」
「私もリーンエス王国やフィルエス大森林に行きました。お役に立てていると良いんですが……」
トーラが2月の出来事を思い返しながら、黒曜石を見つめる。
「あのひとに……いえ、皆さんに……幸せな時間が訪れるといいですね!」
「ええ。皆様に良き甘輝祭がありますように」
これから、たくさんの宝石たちが、みんなに喜びを運んでくれますように――。
そう願いながら、トーラとアカネは笑い合う。
それは3月はじめの、春を感じさせる陽気の昼下がりのことだった。
執筆:七海真砂