【魂禍】辺獄戦役〜火生の神と人造授恵者〜

ジャンヌ・アン

どうしよう……よぜふが、あのひとが、もうすぐ『黒泥晶』の所に……!

ボルガニスク

こうなった以上は、急がねばならん。この身が全て燃え尽き、世から私という存在が消え去ろうとも――早急に『黒泥晶』の力を削ぐしかあるまいな。

ジャンヌ・アン

ボルガニスク……死んじゃうの?

ボルガニスク

……ふふ。案ずるな。もうお前たちに会うことはないが、私は原初の姿に戻り、漂うだけだ。……後のことは、頼んだぞ。

ジャンヌ・アン

うん……! わ、私も戦うよ。辺獄に行く。アルルカンも、よぜふも、絶対にゆるさない。

ボルガニスク

そうか。頼もしいな。あのクソ共が悔しがる顔が見られないのは心残りだが。

ジャンヌ・アン

じゃあ、行くね。……さようなら、ボルガニスク。

シグモル火山帯の命運を賭けた戦いが、間もなく始まるようです――
(3月16日 【魂禍】決戦シナリオリリース予定!)

assignment【魂禍】辺獄戦役〜火生の神と人造授恵者〜 特設ページ

シグモル火山の守り神、ボルガニスクの身に何かが起きたため、彼女が千年間封じ続けてきたクリーパーの封印が解かれてしまう。また、これと同時にシルトラース帝国の関係者の活動が報告され始める。
これらの事件に端を発する“辺獄戦役”は、やがてロスガリア全土の未来さえ揺るがしかねない大きな戦に発展してゆく……。

assignmentここまでの流れ

火生の神が力を失った事で、千年前のクリーパーが目覚める。
シルトラース帝国に所縁ある者の不穏な活動が報告され始める。
一見バラバラに見える数々の事件に対して、冒険者ギルドは多くの人員を割いて対処を試みる。
これらの裏側に存在するひとつの“悪”には気付かぬまま……。

(2022/1/16追記)
「火生の神ボルガニスクの力は、帝国皇帝ヨゼフ・バルダスにより奪われた」
「帝国過激派は辺獄の工房で人造授恵者『ホムンクルス』を量産している」
冒険者たちによる辺獄の調査、保護された少女ジャンヌ・アンら『ホムンクルス』達の証言、一連の事件に関連して姿を現した帝国過激派の言動により明らかとなった事実は、シグモルの民と冒険者ギルドを驚嘆させた。
皇帝は現在、長い眠りについているという。しかし、件の工房「フラスコ」は魔獣とクリーパーの争いにより危険地帯と化し、ホムンクルス達は生命の危機に瀕している。非人道的な行為により生み出されたホムンクルス達を救うため、シグモルの民と冒険者ギルドは再び冒険者達に依頼を出す。

(2022/2/14追記)
辺獄に潜り、ホムンクルスの保護を進めた冒険者ギルドと神徒達。それは「魂喰らう黒泥晶」の分け身たるクリーパー、魔獣、改造ホムンクルス、帝国過激派、メドゥの指先、そして保護対象であるホムンクルス達とすら対峙する泥沼の戦いだった。
その上、魔獣の魂を大量に取り込んだ「魂喰らう黒泥晶」は力を増していると考えられ、シグモルの民は長期戦を意識し始めていた。
だが、その時。辺獄に潜っていた神徒の一団が、眠っていたはずの帝国皇帝ヨゼフ・バルダスによって壊滅させられてしまう。辺獄の深部へと向かい、「魂喰らう黒泥晶」の力をも奪おうとしている皇帝の真の目的が分からぬ以上、足止めは急務だ。
一方、ボルガニスクはシグモル火山全体を『鎮魂効果をもつ巨大な神具』へと変える儀式を行い、「魂喰らう黒泥晶」の弱体化を図る。

(2022/3/15追記)
帝国皇帝ヨゼフの足止めは失敗した。ヨゼフと「魂喰らう黒泥晶」の交戦が近づく中、ボルガニスクは己の限界を超えて鎮魂の儀を継続する選択をした。
黒泥晶は蓄えた数多の魂をマトリクス界へ送られ、弱体化しつつある。彼の者がヨゼフに討ち取られたとしても収奪される力は本来のそれより減じられるが、それは現状における最良の結果ではない。
再度辺獄の最深部へと送られた冒険者達に課された大目標は「皇帝ヨゼフ・バルダスと黒泥晶を引き離し、ヨゼフより先に黒泥晶を討つ」ことだ。
しかし、彼らの前に帝国過激派の道化師アルルカンが立ち塞がる。ボルガニスクの力の一部を仮面の神具に収奪していた彼は、シグモル火山の大噴火を起こし国土を溶岩と火山灰に埋めると宣言した。
シグモル火山帯の命運は今、冒険者達の手に握られている。

assignment決戦の概要

戦域1:フラスコ深部 仮面道化―The Jester―
友軍:ジャンヌ・アン/敵軍:アルルカン、改造ホムンクルス

戦域2:辺獄封印地点 人魔相克―The Emperor ―
友軍:サチコ/敵軍:ヨゼフ・バルダス、中~小型クリーパー多数

戦域3:辺獄封印地点 人魔相克―The Creeper―
友軍:アダム/敵軍:魂喰らう黒泥晶(旧名:とっとと死ね太郎)、中~小型クリーパー数体

戦域4:ボルガニスク神殿 神殿防衛―The Prayer―
友軍:ボルガニスク、オルグレイ/敵軍:アゾット、帝国過激派、洗脳ホムンクルス

assignment決戦のスケジュール

2022年3月16日 決戦シナリオ「【魂禍】決戦:辺獄戦役」公開
2022年3月23日 決戦シナリオ 出発
2022年4月3日 決戦シナリオ リプレイ公開

person_pin関連NPC

シグモル火山を守護する地上最後の神。
アイスクリームが好物で脳筋。

《本連動での動き》

 帝国皇帝ヨゼフ・バルダスとの戦いに敗北し、力を奪われた。
ボルガニスクの力が弱まった事で、彼女が辺獄に封じたクリーパー「魂喰らう黒泥晶」が動き出す事になった。
皇帝ヨゼフが黒泥晶の力をも収奪せんと動いたことを受けて、黒泥晶の力を削ぐための「鎮魂の儀」を行っている。

ハーフリングの特徴をもつホムンクルスであり、どこか人形じみた印象を与える少女。右の眼球を透き通った緑色の「賢者の石」に置き換えられている。

《本連動での動き》

辺獄にあるアルルカンの工房「フラスコ」から脱走し、冒険者に保護された。
 彼女の証言は、辺獄における一連の事件に帝国皇帝と帝国過激派が関与していること、保護すべき人造授恵者『ホムンクルス』が多数存在していることを決定づけた。
冒険者と共に辺獄へ赴き、戦うことを決めた。

かつての帝国で「実力派」とも呼ばれていた「帝国過激派」の筆頭に立つ人物。長年、宮廷道化師を務めていた。
道化服を着たエルフの男で、本名は不明。かつて「テオフラストス・ホーエンハイム」を名乗っていたが、現在は「アルルカン」と名乗っているようだ。

《本連動での動き》

辺獄の工房「フラスコ」で人造授恵者『ホムンクルス』を量産し、鞭の神具で洗脳していた。
仮面の神具でボルガニスクの力を一部収奪し、火山噴火を起こすことでシグモル火山帯に甚大な被害を与えようとしている。

シルトラース帝国現皇帝。帝国崩壊に際し死亡したとみられていたが、帝国過激派およびジャンヌの証言により生存が明らかとなった。

《本連動での動き》

ボルガニスクとの戦いに勝利し、神の力を奪った。人の身に余る力を得た代償として一年は目覚めぬほどの深い眠りについたと言われていたが、辺獄に姿を現し、超大型クリーパー「魂喰らう黒泥晶」の力をも得ようとしている。

シグモル火山帯において最も古く、最も厳格な宗教一派である【ボルガニスク神殿】の長で、火山帯全体の意見調整を担う神議長官。

《本連動での動き》

ボルガニスクの求めに応じ、辺獄における一連の事件解決のために冒険者ギルドと協調する。

元メドゥの指先幹部「緑の親指」であり、現在はゴールディ最大のマフィア「ブラックデス」に籍を置くゴブリンの少年。影を渡る瞬間移動など稀な能力を有する授恵者。

《本連動での動き》

自身の希望によりシグモル火山帯へ救援に駆け付けた。冒険者と共に辺獄最深部に向かう。

ゴールディ最大のマフィア「ブラックデス」で幹部を務めるゴブリナ。一般のキャスターと同系統の魔法のほか、攻撃魔法としての「消えない炎」を操る授恵者。

《本連動での動き》

アダムの希望とドン・ゴーフルの意向に沿い、シグモル火山帯へ救援に駆け付けた。冒険者と共に辺獄最深部に向かう。

menu_book関連用語・情報

辺獄

今回の連動の主な舞台のひとつ。
シグモル火山の地下に広がる特定の広大な空間を指す。基本的には鉄の扉で閉ざされ、何者も立ち入る事を許されない。
遠い昔に起きた地殻変動によって、もともと地上だった場所が地底深くに沈んでしまった際に出来た。
これに巻き込まれた動植物たちの一部が魔獣化して地底の環境に適応し、独自の進化を遂げた結果、地上とは一線を画する過酷で原始的な空間となった。
のちにこの空間を発見したシグモルの民によって名付けられている。

超大型クリーパー「魂喰らう黒泥晶(旧名:とっとと死ね太郎)」(2022/1/16更新)

三世紀(約千年前)の頃にシグモル火山に出現した極めて異質なクリーパー。
歴史の上ではボルガニスクに倒されたと語られているが(ワールドガイドを参照)実際には彼女ですら倒し切れない程の絶大な力を持つクリーパーだったため、辺獄に封印されていた。
ボルガニスクによると、魂を鹵獲する、入手した魂の持ち主の姿や能力を模す、などの特徴的な性質を持ち、魂を喰らうほど力を増していくらしい。
現在は辺獄の魔獣を襲い、その魂を集めて力を高めている最中。
その性質からすると、放置すれば誰にも手が出せない怪物に成長すると見られている。
自らの身体の一部を分離させ、蓄えた魂をそこに宿すことで、魂が宿っていた元々の肉体・能力を模した「分け身」を作り出す事もできる。

帝国過激派(2022/1/16更新)

シグモル火山の異変と同時期に活動が活発化している集団。筆頭であるアルルカンの工房「フラスコ」が辺獄内で発見されている。
母体は帝国崩壊前から存在しており、当初は『実力派』と呼ばれていたが、帝国滅亡の直前にその思想の危険性から過激派と呼ばれるようになっていた派閥。
帝国によるロスガリアの支配を目的とし、その為には一切の手段を選ばないため恐れられていた。
そのトップは長年宮廷道化師を務め続けていたエルフの男だという噂があったが……。

ホムンクルス(2022/1/16追加)

帝国過激派アルルカンの工房「フラスコ」で製造されている人造授恵者。
人間の魂に強い恐怖や絶望を与えた上で殺害する事で魂のリミッターを外させ、再び肉体に魂を定着させる事で製造できる。この際、肉体側の頭部に『賢者の石』を埋め込む必要がある。
アルルカンら帝国過激派はこの条件を満たすため、人々を攫ってはその全員に非人道的な行いをした上で殺害し、ホムンクルスとして蘇らせている。
ホムンクルスはアルルカンの持つ神具で洗脳されており、アルルカンの命令に従う。洗脳は該当の神具を破壊するか、本人が「希望」を感じる事で解除できるとされている。
洗脳により発語や感情を失っている者が多いが、神具の効果には個人差があり、会話が可能な者や未洗脳の者もいるようだ。

賢者の石(2022/1/16追加)

超大型クリーパー「魂喰らう黒泥晶」が捕食した魂が圧縮され結晶化したもので、辺獄で採掘できる。元々は無色透明だが、ホムンクルス製造の際に肉体に埋め込み、魂を定着させると色や形を変える。

フラスコ(2022/1/16追加)

辺獄にあるアルルカンの工房。アリの巣状に広がる横穴を利用したものであり、工房ではあるが穴倉に家具や器具を設置しただけのもの。魔獣除けの魔法などが施されており、紋具によって温度も不自由のないところで保たれているようだ。内部は非常に広く、複数の部屋ごとに小分けにされている。
多数のホムンクルスがここに収容されているとみられ、番人として置かれているホムンクルスもいるらしい。
現在は魔獣やクリーパーの侵入が始まり、危険な状態にある。

●
 ――帝国皇帝ヨゼフ・バルダスの足止めに失敗。目標は間もなく辺獄最深部へ到達する。

 狼煙や伝書鳩を駆使して伝えられたその報告は、シグモルの民と現地冒険者ギルドに激震を走らせた。
 何羽ものビッグオウムが夜のボルガニスク神殿前へと降り立ち、血相を変えたギルド職員と冒険者達が神議長官オルグレイの元へと駆けて行く。

「ゴールディより救援に参りました。私は『ブラックデス』のサチコ……こちらはアダムです」
「ゴールディ……?」
 神徒らに状況を確認するギルド職員に混じって立つ小柄なゴブリナと、フードを目深に被ったゴブリンの少年。オルグレイは不審なものを見る目で彼女らと向き合った。
「……アダムが是非、シグモルに助力したいと。ドン・ゴーフルも了承済みです」
「ヨロシク……」
 このタイミングで何故、ゴールディが――それも、ブラックデス幹部と元メドゥの指先が。
 不気味に感じなかったわけではない。だが、今のオルグレイには考えている時間など無かった。国外から漏れ聞こえる噂が正しければ、彼女らは類稀な能力を持つ授恵者なのだ。
「……感謝します。状況を説明しましょう」

 オルグレイがサチコとアダムを神殿に招き入れ、ギルド職員達を交えて緊急の作戦会議を開始する。
 彼らが去った神殿前の広場には色とりどりの篝火が間欠泉のごとく噴き上がり、天に渦巻く暗雲を照らしていた。
 人々が囲む舞台に座し、無心の祈りを捧げる火生の神ボルガニスク。
 彼女にもまた、与えられた時間は少なかった。

「小僧(ヨゼフ )め……私は、まだ貴様を甘く見ていたようだ」

 朱、青、緑、黄、紫――何色もの火柱が絡み合い、天に昇る龍のようにうねり、暗雲の渦へと吸い込まれていく。
 美しき光景に人々が息を呑んだその直後、蒼炎に包まれた少女(ボルガニスク )は両の目を見開き、遠くに聳えるシグモル火山へと右手を翳した。

「……いいだろう。私も全てを懸けようではないか。貴様の最期を見届けられんのは残念だがな――!!」

 眩い閃光が、夜空を白に染める。
 歓声とも悲鳴ともつかぬ人々の声が響き渡る中、シグモル火山はボルガニスクの力に応え、この世界における在り様を変えていった。

 やがて光が収まると、人々は遠い夜空の下で起きた変化に再び息を呑んだ。

 シグモル火山の山肌のあちこちから小さな光球が湧き上がり、ひとつ、またひとつと天へと昇ってゆく。
 まるで、時を戻した流星群のように。ボルガニスクに導かれ、超大型クリーパー『魂喰らう黒泥晶』に囚われ続けた数多の魂が、永い時を経てマトリクス界へと送られ始めていた。

「さあ、これからが勝負だ」
 僅かに残された神の力を火山に注いだ女神には、もう燃やせるものなど殆ど残されていない。
 だが、止めるわけにはいかなかった。
 皇帝ヨゼフは黒泥晶の許へ辿り着く。両者の交戦が避けられないならば、ヨゼフが収奪しようと企む黒泥晶の力を、少しでも多く、少しでも早く削ぎ落すしかない。

 例えそれが、ボルガニスクの存在すら燃やし尽くす選択であったとしても。

 (――行っちまうのか?)

 ヒトには聞こえぬ声が、どこか寂しげに響いた。

 (お前さんが喪われると、俺も火が使えなくて困っちまうんだがなぁ)

 ボルガニスクは僅かに口許を緩め、応える。

 (なに、この身で永遠に穴を塞ぐわけではない。私はこの世界から消え、原初の姿となって漂うことになる。それは我々にとって死と同義だが、お前やヒトに迷惑はかけんさ)

 名残を惜しむように遠ざかる気配を見送って、ボルガニスクは再び瞼を閉じた。
 そして祈り続ける。

 ――蒼き焔が、その身を焼き尽くすまで。

 ●
 辺獄最深部――超大型クリーパー『魂喰らう黒泥晶』の本体が居るはずの封印地点を目指し、冒険者達が火山の地下をひた走る。
 凶悪な魔獣、黒泥晶の分け身たる異形のクリーパー、そして未だフラスコを守らんと立ち塞がる幾人かの改造ホムンクルス達。共に辺獄に潜った大勢の神徒達がそれらを相手取り、確保された道を冒険者達がすり抜けていく。

 皇帝ヨゼフと黒泥晶は間もなく交戦状態になるはずだ。否、既に両者は戦いの最中にあるのかもしれない。
 黒泥晶は、女神ボルガニスクですら倒し切れぬ伝説の怪物だ。ヨゼフとて早々に討ち取ることは叶わず、苦戦は必至だろう。
 だが、黒泥晶は今、ボルガニスクの全てを懸けた祈りによって徐々にその力を弱めている。それはヨゼフが勝利した際に収奪するだろう力を削ぐことに繋がるが、同時にヨゼフの勝利を約束し、彼が幾ばくかの力を得ることにも繋がってしまう。
 最悪の結果にはならない。だが、現状における最良の結果を目指すならば、最低でも「ヨゼフに黒泥晶を討ち取らせない」ことが求められるのだ。

 超大型クリーパーと神の力を宿した男。何としてでも両者を引き離し、冒険者の手で前者(黒泥晶 )を討ち取る――辺獄最深部を目指す冒険者達に課された役目は、恐らく過去に類を見ないほど重い。

「急げ! 早く最深部へ!!」


 フラスコの入口から飛び出した魔獣をマグマの流れる崖下へと叩き落とし、神徒達が警戒を強めながら冒険者達を先に進ませる。
 その時だった。
「――なっ……伏せろ!!!」

 地の底から湧き出るように響く轟音。大きく揺れる視界。
 凄まじい揺れ(地震 )に足を取られ、幾人かの神徒達が魔獣とともに崖下へと消えていった。

「ギャーーーッハッハッハッハ!! 派手にバラバラ落ちちまって、まるでゴミみたいでちゅねぇ~~~??? 笑わせてくれんじゃねぇかよォ~~~!!!」

 フラスコの入口からゆっくりと姿を現したのは、仮面で顔を隠した道化師――アルルカン。
 彼が振るう獣皮の鞭(洗脳神具 )の動きに合わせ、異常なまでに肥大化した改造ホムンクルス達が躍り出た。

「ここは我々が。冒険者は先へ進め!」
「ギャハハハハハハ!!! マジかよテメェら!! 神サマのチカラを得たのは皇帝陛下だけだと思っちゃってるゥ~~? 俺様、神具って二つ持ってるんだよなァ~?」

 トントン、と仮面を指で突いてみせるアルルカンの言葉に、一部の冒険者達が思わず足を止める。
 得も言われぬ嫌な予感を、その場の誰もが感じていた。

「ボルちゃんのパワーって凄いんだぜェ? 陛下にナイショでちょ~~~っぴり猫ババしたら、俺ちゃん火山噴火ドッカンドッカンできちゃいそう! そうなりゃシグモル一面、火の海灰の海? 国が滅んじまうかもなァ~~?? ギャーーーッハッハッハッハ!!」

 仮面(神具 )を外した道化師は、火生の神ボルガニスクの顔で嗤った。


 執筆:アルパカコネクト運営

アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0