放浪者:ニ(終)


指輪の紋章の看板。宝石の嵌まる場所に、硝子のランプがある。
灯が入っている間――夕方から明け方にだけ開く、小さな酒場。
客はただの酒飲みから脛に傷のある者まで、さまざまだ。
約束事を守れるなら、深い事情は聞かれない。
静かに飲め。人の話を聞け。出来ない仕事を受けるな。

今日も、“巨人の指輪”が光っている。

●説明
「獣の肉を狩っちゃどうだ」と言った。

呑みに来たんでも構わん。
別口の仕事を斡旋してもいい。
ア?追い剥ぎ?ソイツの方が心配だよおれは。生きてるか?

●肉と革の取引
●伝言板で約束した相手のみ
●リアタイ/置きレス両立
2020年11月18日 15時47分15秒 |11

2020年11月21日 00時03分25秒
……開いてるのだろうか。
一応、書置きの上に紙が貼ってあるからには見てはいるのだろうが。
(まだ暗くなり始めの夕暮れ時。中の様子を窺う女が一人)

約束のモン、獲ってきたぞ。
仕事の縁に恵まれてな、存外早くに森まで行く用事ができた。
(と中へ向かって声をかけ)

2020年11月21日 00時42分29秒
(そういや灯を入れ忘れていたな、と気づき、点火棒と脚立を持ったところでばったり出くわした)

お。来やがったな。ちと中で待ってろ。
(言い残して外へ向かう。出来のそう良くない、分厚い硝子窓。それを透かして、オレンジの光が灯る。そうして戻ってきて裏に回ると、グラス一つと“いつもの”を取り出してカウンターの上へ置いた)

おれは少なくとも向こう一年は会わねえもんだと思ってたぜ。今生の別れみてえになっちまった覚えがあらあ。
(やや気恥ずかしいものがあり、注ぐのも押しやるのも、いつもよりぞんざいである。そもそも頼まれていない)

アー……鹿か? 熊か?

2020年11月22日 00時34分04秒
お、開けるところかい。そりゃあ良かった。
(そう言えば火を灯すところを見るのは初めてだな、と思う。慣れた手つきで作業をする様子をぼんやりと眺め、店主がそれを終えると伴って店内へ入る)

ふむ。まあ、酒を飲みに来た……というのはもちろんなんだけどね。
(既に座りなれたと言っても良いだろう。特に迷うこともなくカウンターの片隅に座り、勧められた紅の液体を傾ける。だが、いつもの勢いではなくて)

そうそう。鹿の肉をだ、獲ってきたんだ。
たまたま仕事で大鹿を狩る機会があってね。
その肉を貰ってきたんだ。
(https://alpha.alpaca-connect.com/world/world0/scenario/11)
それだと少し少なかったから、帰りがけにもう一頭仕留めてきた。

向こうでも鹿肉料理はいくつか教えてもらったんだが、せっかくだから約束を果たそうと思ってねぇ。
だから、酔いが回る前にまずは料理を教えておくれよ。

2020年11月22日 02時42分45秒
習ってきたってんならおれに教わることもねえんじゃねえか。狩ったその日の野営で食う飯だぞ。…血をしっかり抜いてあるな。スープでいいか。
(ひとりごちながら肉を検める。それから、鹿のいるような森で採れる香草や生の実をいくつか棚から出してきた)
まず肉を切るだろ。塩と、採れりゃあこのあたりの香草で揉め。
んで、玉葱か大蒜がありゃ新しい香草と一緒に鍋で炒る。鍋に香りをつけるつもりでやんな。
そいつを一旦上げてから肉を炒めるだろ。煮込むんで軽くでいい。油が出たら野菜やキノコをぶち込んでまた炒める。
最後に炒った香草と肉とをまた鍋に入れて、塩と香辛料で煮る。

小難しく言うように聞こえるかもわからんが、炒って上げて炒って煮るだけだよ。
食えるキノコや野草の知識はあるだろ?
知恵とナイフと鍋一つで調理できる。雑な作り方をしても食えるが、凝りたきゃいくらでも凝れる。炒るのに酒を使ったりな。

2020年11月23日 10時13分46秒
野営で作れるものだからいいんじゃないか。
聞くには聞いたが、感謝祭向けのおしゃれな料理ばっかりでねぇ。
やれ野菜だ、臭み抜き、付け合わせだとうるさかったんでこれは実際の役には立たんと逃げてきた。
ああいうのは誰かに作ってもらったのを食べるに限るねぇ。アタシは作れないよ。
(料理の支度で出してきた香草類をひとしきり眺め。確かに見覚えのあるものも少なくない)

随分と手際がいいね。見ていて安心できる。
ふむ、香味を出してから肉にそれを付け、まとめて汁に仕立てるんだな。
確かにこれなら疲れていても適当に作れるし、食欲も出そうだ。

……で、これはアタシが食べていいんかい?
(鍋から立つ匂いに食欲が抑えきれなくなったようだ。既にグラスを手元に持ってきている)

2020年11月24日 08時38分55秒
わざわざ店で食うもんじゃねえよ……好きにしな。
(冷めにくいよう、大きめの木の器に注ぐ。ひと口大に切った鹿肉を掬える大きさの木匙といっしょに目の前へ置いた。手間も暇もない、片隅の酒場にしたって雑すぎるスープだ。スープと呼ぶには申し訳ない。何せ味付けと言えば塩と香草と肉汁。出汁らしいものも使っていないのだ)
野菜や山菜を長めに煮るんでもいい。体調を崩して肉が辛えってときなんかな。

2020年11月30日 06時48分51秒
そうかい? アタシゃ酒を飲みに来てるんでね。
旨い酒が飲めるアテが一番いい肴さね。
(大き目の器をずい、と引き寄せては先ず鹿肉の塊を食べる。鹿肉の赤身と脂を口の中で溶かすように噛みしめてから、酒で口中を洗い流す)

うん、旨いよ。
まあこれは酒も上等だからね。外じゃこうはいかんだろうけど。
基本は粥みたいにするのがいいんかねぇ。
なんにしても塩気は少しはあった方がいい。
食欲がないときなんかは、確かにあまり嵩張るもんじゃない方が食べ良いか。
これからの季節は寒くなるし、香草と芋か麦なんかを煮たものが増えてくるかね……
(香草を今度は一口。そして酒をもう一口。気が付けば器は半ば空き、グラスは底が見えた)

2020年12月29日 23時15分35秒
背後がコロナ疑いで倒れておりました……
少し流れを忘れていた部分もあるので、上げ直しの上で別途お返しいたしますね。

2021年01月04日 16時20分49秒
成程な。麦なら貯蓄してある村落も多い。
「報酬に色をつけてくれ」ってときに麦をふんだくるのもいいかもしれんぞ。
(エルフの女の為に取ってある一瓶、随分中身が減った。まだ終わらないだろうと踏んで、グラスが置かれたならそこへ注ぎ足して)
おれはこの煮物で酒を呑む奴を初めて見たよ。もちっと食いごたえのあるモンを作ってやるから待ってな。

2021年01月04日 16時25分43秒
(再会は思いのほか早かった。この調子なら案外頻繁に逢うことになるのではないか―――そう考えもしたが、あすの雲行きさえ不透明。極点を目指してこの街を去ると言っても驚かない)

(連れ合いと一緒に、風のようにあちこちを行くあなただからだ)

2021年01月04日 16時25分47秒
(終)
アーカイブ生成日時 2026年08月05日 14時56分25秒 ・ world0